カウンター 忍者ブログ

もっちーのせかい

食糧問題

世界の人口がどんどん増えて、食糧が不足する。食糧危機が起こる。
日本の食糧自給率は40%しかないので、輸入が途絶えたら多くの人が餓死する。

こういうイメージを持つ人は多いが、本当だろうか。

実際、世界の食糧生産量は、どんどん増えている。
人口も増えているが、それ以上に増えている。
農業面積は変わっていないから、単位面積あたりの収穫量が増えているということだ。
それは、機械化や、肥料や、品種改良、インフラ整備(土地改良)といった、
技術の進歩によるということだ。

でも、世界の人口ひとりあたりの穀物生産量が十分でも、
餓死する人はいるし、栄養不足の人もたくさんいるのは事実だ。
それはつまり、金がないから食糧を買えないのだ。
一方、金持ちはいくらでも食糧が手に入り、しかも、穀物を飼料として大量に必要とする
牛豚鶏などの肉を大量に消費しているのだ。
結局、マクロで人口に対して穀物総量が不足しているわけではなく、
経済的な問題、お金の問題で、すでに食糧危機にある人は大勢いるのだ。
金がなければ飯が食えずに死ぬのだ。
逆にいえば、金があれば食糧は買える。
つまり、日本の経済力をキープすれば、輸入ができなくなることなど、まずありえない。
万が一あったとしても、国内の米の生産量を最大化して、廃棄ロスをなくし、
食べる量をちょっと減らせば、誰も餓死などしない。

仮に、マクロでみて、単位面積あたりの生産量の伸びが頭打ちになり、
人口がさらに増加しても、耕作面積を増やせば食糧不足にはならないかもしれないし、
少なくとも肉食をやめれば飼料になる穀物を人間にまわせ、必要カロリーは十分だろう。
そもそも、飽食の先進国は、食べ過ぎで太り、フィットネスに通って、
病気になって医療というコストをかけ、食糧廃棄しまくるという、
とんでもない無駄をしているわけなので、今のひとりあたり食糧生産量を
キープしなければならない理由は、ないのではないだろうか。
高度成長期も終わってそんなにパワーはいらない時代なのだし。

価格については、需給の関係により、食糧価格は長期的には漸減している。
米騒動とか、戦後とか、一時的に需給がひっ迫して、食糧価格が高騰するときがある。
たしかに食べ物というのは、人間の生死にかかわるものだし、
危機を感じると過剰に反応してしまうのだろうし、
すぐに生産できないから、「不足」に敏感になるのだろう。
また今後は、温暖化による気候変動が加速すれば、地域的に、一時的に、種類的に、
食糧の確保が困難になり、食糧が不足し、価格が高騰する場面は十分考えられる。
まあその時も、世界同時的に食糧生産が壊滅するということは考えにくいので、
食糧不足地域でも金があれば食糧は買える。
マクロ的には、食糧生産場所をより分散できればベター、ということになる。

いずれにせよ、みんなが餓死する可能性など、あまりにも低い。
食糧危機に対する生物人間としての過剰な心配だ。

その過剰な不安によるミスプライシングでアービトラージをとったり、
食糧生産地のリスク分散(例えばアメリカで多くを生産しているとうもろこしと大豆を、
日本でたくさん作ってみるとか?)を図ったりすることで、儲ける機会が多い話ではある。

PR

コメント

プロフィール

HN:
もっちー
性別:
非公開

カテゴリー

最新記事

(05/12)
(05/06)
(05/06)
(04/13)
(04/13)

P R