医療って何なんでしょう。
病気を治すこと?
だったらまず病気とは何なんでしょう?
医療のおかげで平均寿命が延びたという証拠はない。
むしろ栄養とか衛生状態とか、経済的な面が大きく寄与している気がする。
だとしても、医療が無価値だと言う根拠にもならない。
平均寿命の伸長以外に貢献している可能性があるからだ。
より気持ち良くなったとか、より軽やかに動けたとか、
より心が明るくなったとか、子どもが持てたとか。
だから、解決したい身体の問題を「病気」と呼び、
その治療を「医療」と呼んでいるということか。
解決したいのは誰なのか。本人でしょう。
「癌になりました。もうじき死ぬでしょう。」
それは問題ですか?何が問題ですか?
それに哲学的な答えはない。本人が評価することだ。
「エボラ出血熱に感染しました。もうすぐ死にます。」
その評価は本人次第だけど、「治す」という選択肢があった方が良いかもしれないし、
他人にうつすのはきっと他人が・社会が困るだろう。
「認知症ですね。自分では何もわかってないし何も判断できないでしょう。」
もはや「本人」はいないと言えるかもしれない。
誰もが辛い状況だ。
というわけで、ひとくちに「病気」と言ってしまうけれども、
病気のその中身によって、全然内容は違う。
だから、分野で、内容で、もうちょっとブレイクダウンして考えなきゃならない。
ただ、基本的に言えることは、やはり本人の生き方の問題ということだろう。
「病気」の定義も、「治療」するかどうかも。
費用対効果とか、家族のこととか、仕事のこととか、すべてを総合的に考えて。
だからやはり、病気の定義も、治療の要否も、医者が全部決めるというのは、
おかしいよね。
もっと、本人とか、あとは社会で決めなきゃならない部分があるとすれば、
法律で決めることがあってもいい気がする。
医者任せすぎる。
医療の半分は宗教(プラセボ効果。安心感)だとすれば、
教祖としての医者が、ある程度ふしぎな力を持って、信仰される必要はある。
ただ、行き過ぎはただの「依存」だし、それ(宗教)を国が行うのは、
どうかとも思う。政教分離してないね。
いやあ何だかどうも、ほんとにふしぎな分野だよね。。