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もっちーのせかい

ロードオブザリング③ 王の帰還

何十回も観た同作をまた見返した。

何度見てもおもしろいし、新たな発見と感動がある。

圧巻の戦闘シーンにいつも胸が熱くなる。

自分たちに存亡の危機をもたらすサウロンという共通の敵に、

みんなで一致団結して向かう、きっと人間はそういうのがすごく好きなんだな。


同じような気持ちに、色んな場面で遭遇してきた。

インデペンデンスデイを観たときも、そういう感覚だったな。

エイリアンとの人類の戦い。

アルマゲドンもそうかもしれない。

大地震や、台風みたいな巨大な災害のときも、

正直似たような感覚をおぼえる。

花火大会のときも、ちょっとあるかも。

スポーツ(特に団体競技)なんか、そのまんまだろう。


家族や、会社や、チームや、国が、最も結束するのは、

共通の敵に向かうとき。

そういう気持ちを、統治の手段に使うというのは、よくわかる。

マジョリティはそうなのだ。動物的、本能的なのだ。

そりゃそうだよね。

自分たちの、種の存続を脅かすような相手には、脅威を抱き、

一致して対処する。種にとっては当然の対応だよね。


サウロンは皆殺しが目的のモンスターだから、

一致団結して戦って倒すしかない。

でもさ、人間は違うよね。人類は。この現実世界は。

歴史上、人類は争いを繰り返してきた。

昔は、人類はグローバルな活動はしていなかった。

それぞれの土地に、そこだけで完結するムラ、都市、国家があって、

そこの人にとってはそこのコミュニティがすべてだっただろう。

そういう時は、いきなり攻めてきた異国の人は、

エイリアンに見えたかもしれない。

聞いたこともない言葉を話し、

見たこともないヘンな服装をして、

使ったことのない武器を振りかざして、

肌の色が違ったりする。

何を考えてるのかもわからない。

それは、サウロンと一緒に感じるのかもしれない。

しかも、いきなり攻めてこられたら、

対抗して戦うしかないし、憎しみが生まれる。

そうして、人類は争いを繰り返してきたんじゃないかな。


でも、現代は違う。少なくともそういう時代よりは、

みんな同じ「人間」で、大して考えてることが変わらないな、って

わかってきたし、経済も金融もかなり繋がってきたし、

言葉もお互いにわかるようになった。

相手のことを、だんだん理解してきた。

そう、「知らない」から怖いのであって、

知ってしまえばなんてことはない、そういうことなんじゃないだろうか。

だから、閉鎖的な人や組織は、外部を恐れている。

だから規制やら掟やらで自分たちを守ろうとするし、

攻撃的になって相手を排除しようとする。そう思うのだ。

別に、そういう生き方を否定できない。

ホビットの、エルフの、日本の、そういう閉鎖的な側面を。

でも、もったいないなと思うし、寂しいと思うし、つまらないし、きもい。

争いのもとになるなら、もっとオープンにお互いを理解していった方がいいし、

鎖国なりの専門性を活かすなら、どうしてそういう生き方をしているのか、

そういう生き方の良い面を伝えるなら、もっとコミュニケーションした方がいいし、

やっぱり一人でだまってるのは、良くないと思うんだよな。


ほら、やっぱりまたラスベガスでの想いにつながった。


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