中国の武漢で新型コロナウイルスによる肺炎が広がっているということで、
議員やマスコミが例のごとくバカ騒ぎしている。
マスクは売り切れ、過剰な渡航制限や過剰な検疫で自由な経済活動が阻害されている。
まさに過剰な反応だ。
冷静なのは、非常事態宣言は一応出したが、貿易や渡航制限は勧めないとしているWHO。
過剰な反応の損失を考えるべきだ。
無駄にマスクしたり無駄に受診すれば、無駄な医療費を使うことになる。
過剰に家にこもったり、経済活動が停滞すれば、経済的な損失となり、
その金で救える命や安全も守れなくなる。
そういう全体的、定量的な勘定ができず、感情論や思い込みに走り、
損失を被るのが人類(大衆)の頭の悪さだ。
正確な数字はわからないし、死に至るまではタイムラグがあるとはいえ、
数万人の感染者がいて死亡数が500人程度だとすると、
致死率は1%程度。
これが絶対値として高いか低いかという議論は意味がない。
感染したら死亡期待値1%程度ということを考慮して行動するのが適切ということだ。
白か黒かではない。
乗員乗客3700人のクルーズ船が、検疫のために足止めされ、
14日間部屋に閉じ込められている。
これは適切な判断か。
仮に船内の移動を自由にして3700人全員が感染したとすると、
致死率1%として37人が死亡。
3700人が14日間小部屋に閉じこもる苦痛と比較して、どっちをとるか。
等々。シビアな数字の比較衡量が必要だ。
成金中国人が旅行を控えているようで、
沖縄や京都、グアムなどはガラガラのようだ。
こういう過剰反応による安値を狙うのは賢い行動だ。
マスコミの攻撃によりブランドイメージの下がった企業の株が過剰に割安になり、
それを買って儲ける投資家の行動と同じだ。
それを見て人は、自分たちが過剰反応だったと気づく。
投資家の行動は、蔑まれるものでも非難されるものでもない。
人の非合理的行動を戒める、称賛されるべきものだ。