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もっちーのせかい

受験生をパトカーで送る愚行

北海道で、センター試験の受験生をパトカーで試験会場まで運んだ件。
ありえない行為。7割賛成というのもありえない。
多くの日本人のフェアネスの無さに改めて落胆する。

以下読売記事。
「大学入試センター試験初日の13日朝に起きた列車事故で足止めをくった受験生4人をパトカーで試験会場の室蘭工大に搬送したことに対し、道警に40件の意見が寄せられていることが分かった。全国でも例がない道警の対応に賛否は分かれたが、好意的に受け止める内容が多かったという。道警によると、パトカーで送る判断をした室蘭署や苫小牧署の対応について、道警本部や両署には15日朝までに、40件の反響が寄せられた。賛同する意見が7割を占め、「困っている市民を助けた動きを支持する」、「今後も市民のために働いてほしい」といった声があった。一方で、警察の本来業務との違和感から「税金の無駄遣いではないか」といった批判的な意見もあったという。」

大事な試験日に列車事故に遭うと言うのは不運だ。
しかし、不運にも受験できなかった人や、受験しても運に見放されて失敗する人は、
他にもたくさんいるだろう。勝負には運はついてまわるのだ。

それなのに、なぜその列車事故に遭った受験生だけが公的サポートを受けるのか?
全然フェアじゃないでしょう。
私的な競争に公が介入しているわけです。
特定の個人を公が理由なくサポートしているわけです。
不可抗力で試験会場にたどり着けない人がいたら全件ちゃんとサポートするんですか?
どこからが不可抗力で、どこからが自己責任なのか、線引きできるんですか?
できないからそういうサポートはしないんでしょ?

日本の大学の在り方とか、受験の在り方とかには、そもそも疑問があります。
でも、そういう競争、試験、勝負事においては、「実力」プラス「運」があるわけです。
実力がないとまず勝てないし、実力があっても運がないと負けるんです。
そういうものなんです。この世界は。
でも、一発の勝負で仮に負けても、ちゃんと実力があれば、一生不運で負け続ける
というのは、確率的になかなか無いことですし、どこかで報われるわけです。
そういうことを試験で学んでいくのも、受験の効用なのでしょう。
パトカーで受験生を補助する行為は、そういう視点を無視して、
公正をゆがめる行為なわけです。

どうして日本人はこういう考えにここまで疎いのでしょうか。
美味しいご飯と仲良しクラブは得意だけど、
フェアネスとロジックがあまりにも無さ過ぎる。
そりゃあ差別とかポリコレとか理解できないわな。
特にテレビ局だけど。
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