何度も見返している映画だが、久々に観た。
「女って、海のように秘密を秘めているの」
というローズの言葉が印象的で、ジャックとの約束を守ってずっと
生きてきた彼女が、最後の眠りにつくときに(勝手にそう解釈)、
彼のことを思い、彼との祝福された想像で幸せそうに逝くのを観ては、
そんな事つゆ知らなかった旦那はかわいそう、、、と、
毎回思ってはラストシーンで号泣してた。
でも今回、ちょっと違った見方をみつけた。
ローズはこの話をずっと黙って生きてきて、
宝石もずっと持って生きてきて、
最後にみんなに話をして、宝石を海に捨てた。
海に捨てた後、目を見開いて、とても晴れやかで幸せそうな顔をした。
もしかしてローズは、ずっと苦しかったんじゃないか。
彼の犠牲の上で生き延びて、約束して、形見と決意を持って
その後の人生をずっと生きて、ある意味過去に縛られてずっと生きてきて、
海にそれをついに捨て去ったとき、彼女は解放されたんじゃないか。
そう思った。
とてつもない経験、強力な思い出があると、
なかなかそれを忘れる事が出来ないのが人間だろう。
でもやっぱり、最終的には、
過去にとらわれず、
前を向くことが幸せに繋がるんだと、
そう言ってるように思った。