同じ日の天声人語(朝日)。
産経と比べるとおもしろい。
今回の訪米で安倍晋三首相が首都ワシントンに続けて向かう先は、南部フロリダ州の高級リゾート施設「マール・ア・ラーゴ」である。トランプ米大統領が所有し、別荘としても使う。首相はここに泊まり、ゴルフをする予定だ。
大西洋に面した広大な敷地に専用ビーチ、プール、舞踏場、ゴルフ場を備える。シャンデリアが輝き、寝室や洗面所では大理石が光沢を放つ。トランプ氏の肖像画もある。英紙に載った写真はさながら王宮のようだ。大統領はここを「冬のホワイトハウス」と呼ぶ。
もとはシリアル食品で財をなした穀物王の娘が1920年代に建てた邸宅である。一目見て気に入ったトランプ氏はまず目の前の砂浜を買い取る。「壁を作って海を見えなくしてやる」と相続人らに迫り、豪邸を破格の安値で手に入れた。よほど壁が好きなのだろう。
ふりかえれば、首相の祖父の岸信介氏も1957年の訪米でアイゼンハワー大統領とゴルフに興じた。プレー後は連れだってシャワーを浴びた。「緊張がほぐれて翌日からの会議がスムーズに運んだ」。得意げに回顧している。
それから60年。就任わずか3週間で悪評を不動のものにした大統領といま親しげにコースを回れば、世界からどんな視線を浴びるのだろう。
この施設は入会金2千万円、1泊20万円以上といわれる。首相一行の滞在費はいったいどちらの国のだれが払うのか。何はともあれ、この状況で心からゴルフを楽しめるとすれば、わが首相も相当な豪傑である。
「よほど壁が好きなのだろう」とか、
「就任わずか3週間で悪評を不動のものにした」とか、
トランプ大統領を批判している。
そしてゴルフの経済面や安倍さんの態度にもちゃんと言及している。
産経よりはフェアな見方だと思う。
でも、トランプを完全な悪者にしているが、それは言いすぎだろう。
大統領の政策など、まさに是々非々で判断すべきで、
しかもそうなるとわかっててトランプ大統領を選んだ人が過半数いるのだから。
なに、新聞って、論理的にフェアに考えて意見を書くんじゃなくて、
右か左かに決めて極端なこと言って思考力のない国民をあおって
発行部数をあげればいいってこと?そういうこと?
だとしたら、やっぱり存在意義が疑問だよね。
少なくとも今の時代は。
だから部数が減ってるのかな。
だとしたら、日本人全体としては、やっぱり真っ当な感覚なのかな。