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もっちーのせかい

裁量労働制

データ問題などで厚労省がたたかれていますね。
誠実な議論は大事ですが、野党は与党の上げ足をとって法案を成立させないことが
本当に存在意義なのでしょうか?
中身のある議論をすることが大事なのではないでしょうか。
そうだけど、現実としてはその理想には程遠いということなのでしょうか。
そんなことを思って国会中継を珍しく見ました。

因みに、裁量労働制のデータに限らず、GDPでも病院の損益率でも内閣支持率でも視聴率でも
なんでもそうですが、データの信ぴょう性って、どうやって検証すればいいんでしょうね、
国民は。無理ですよね。そんなのひとつひとつ検証できるわけがない。
でも、そのデータに依って全ての議論がなされている。
うーむ。。

さて、裁量労働制の議論ですが、安倍首相は何を達成したいのでしょうか。
けっこう疑問がいっぱいあります。この分野。

まず、「生産性」という言葉が方々で使われていますが、まったくもって謎。
売上/人件費を生産性と呼んでいるなら、裁量労働制にして残業代を削って分母を減らし、
それで生産性向上しても、それで何の意味があるのでしょうか?
みんなの給料が減って企業の利益が増えるという分配の問題でしかない。
違うでしょう?達成したいことは、売上・GDP自体を成長させたいのでしょう??
どうして裁量労働制がそれにつながるのか、納得感がないですよね。

あと、私は「結果にコミットする」という意識高い系ワードに大いに疑問を持っています。
基本的に、結果にコミットしてはいけないと思っています。
大事なのは、プロセスです。
なぜなら、結果には運の要素があるからです。自分ではどうしようもない、
アンコントローラブルな要素がたくさんある。
なのに結果にコミットすると、不正につながるわけです。
東芝の「チャレンジ」という目標必達が結果として何をもたらしたか、ということ。
また、期待するアウトプットが明確でないと、評価はできません。
欧米はそういうスタイルが強いかもしれませんが、この日本で、期待アウトプットが
明確な仕事がどれほどありましょうか、ということ。
なので、結果・成果のみを評価する裁量労働制に疑問があります。

また、自分で自分の仕事時間、プロセス等を管理し、日々不正や怠惰なく業務遂行するのは、
はっきりいって至難の業です。相当自分を律することができる、レベルの高い人
でないと無理です。そんな人、日本にどれほどいましょうか、ということです。
家でパジャマを着たままでは、人間なかなか仕事に身が入らないものです。
だから決まった時間にオフィスに出向いて、形から仕事に入っていく、
というのは、大きいと思います。
勉強とかって、やる気を出してから始めるんじゃなくて、
やってるうちに、何か読んでるうちにやる気が出てくるものなんです。
あと、ある程度みんなで同じ時間に同じ場所に集まっているからすぐ話を聞けたりして、
会社を作る意味があるわけで、多様性がまとまる力が発揮できるわけで、
それぞれが勝手にバラバラに仕事するなら、会社じゃなくても、社員じゃなくても
良いじゃんと思うわけです。

こんな感じで疑問点が多々ありますし、そもそも働き方って本当に難しい、
というか国や業界や会社や職種や人によって、適切な働き方ってそれぞれである中、
国が一律に何かを決める意味って何なのでしょう?という本質的な話があります。

なんかこう、やっぱ、上げ足とりじゃなくて、
そういう本質的な議論を、本会議や委員会じゃなくてもいいので、
どこかでできないのでしょうかね、、、?
やってるのかなあ。各省庁では。



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