私は36歳の男性である。
バキバキの投資銀行で高給をもらって朝から朝まで働いていたこともあるし、
まったりした事業会社で9時5時でサラリーマンをしたこともある稀有な存在だと思う。
そして、最近、20代前半の若い子と接していて、
本当に異様なぐらいみんな無気力であると感じた。
仕事をバリバリやる気なんてさらさらない。
別に自己実現とか大きな仕事とか達成感とかどうでもいい。
楽にふつーの給料をもらえばいい。そして早く帰りたい。ちゃんと休みたい。
そして、早く帰って何するか、休日なにするかと聞くと、
別に特になにもしていない。テレビかネットか飲みか寝るか。
恋愛も興味なし。めんどくさい、とのこと。
結婚して家に入って養ってもらいたい、とのこと。
そういう生き方は全く否定しない。
生き方に正解なんてない。
でも自分としては、そういう人と接して、何一つ面白くないので、
関わりたくないと思った。というか引いた。
自分の接している若い子は、属性もある程度偏りがあるし、
そこまでnも多くないが、世間の意見も含めて、
やっぱりそういう無気力感が若い世代にまあまああることは否めないと思う。
少なくとも私の世代よりは間違いなく多い。
そして、その無気力の原因は、自分としてはよくわかる気がする。
経済的に飽和した社会で、もう特にやることがないのだ。
焼け野原から先進国になろうとしたように、
バリバリ頑張ってインフラ作って製品作って、、、
ってもう先人がやってくれたので、
仕事が残っていないのだ。
もう大体何やったって飯は食えるし、カワイイ服も着れる。
そして、その高度成長過程で得た富と権力は高齢世代が占め、
全然手放さない。そして価値観を強制される。時代が変わっているのに。
雇用も、権力も、富も、自分たちで独占して、楽しい仕事も全部もうやっちゃった上で、
何も残されていない今の若い世代に、無気力だとか、
頑張らないとか、仕事もなく結婚もしていないのはダメだとか、
言う方がどうかしているだろう。
そういう話だ。
どっちもダメだ。自分としては、どっちも好きになれない。
日本は今そういう意味では本当に苦しい時期にある。
楽に生きれるという意味では最高の国ではあるが。
団塊の世代あたりがみんな亡くなったら、
富も権力も再配分されて、もうすこしマシになるのだろうか?
どっちにしろ全体としてもうヒマであることには変わりないし、
広い世界で個人としての自分ができることは色々あるというのはある。