ごく少数の個人が社会のほとんどの富を独占している。
そしてそれは最近加速している。格差が拡大している。
これは事実でしょう。
フォーブスの世界資産家のランキングをみれば、
兆円単位の資産をもつ人が上位に並びます。
個人で兆円単位ですよ?
普通に生活をする分にはまず使いきれないですね。
そんなに持って、本人にも社会にも、何かいいことがあるのでしょうか。
豪華な食事を重ねても、遊び呆けても、本人は破滅に向かうでしょう。
不安定な個人が世界のほとんどの富(権力)を持てば、
不安定な世界になるでしょう。
人(個人)は、ときにとんでもない大間違いを犯すからです。
どんな立派な人であっても。
みなさんどうやってそんな巨額の富を築いたのでしょうか。
それはキャピタルの力ですね。
タレントとか弁護士とか官僚とか医者とか作家とかではありません。
起業家です。実業家です。
起業して株を持って上場して莫大な資産となるのです。
キャピタルにはそういう桁はずれな力があるということです。
これが株式会社・資本主義のパワーの源泉だと思います。
社会のマネーを集めて、効率的に社会インフラを整備していくプロセスでは、
そのパワーが「善」だったと思うのです。
しかし、現代先進国にそのパワーは本当に必要なのでしょうか?
株式は、株主の責任はリミテッドで、儲けの可能性(アップサイド)は青天井です。
それって歪んでますよね?普通に考えて。
ありえないほどおいしい仕組み。
それってやっぱり、現代先進国では役割を終えた仕組みなのではないでしょうか。
はい。
そうだとして、じゃあ何がきっかけでどういう方向に変わるのでしょうか。
変えるべきなのでしょうか。
すでに富と権力が集まっている現状の一部の大企業や個人を、
どうやって解体するのでしょうか。
個人はいずれ死にますし、その富は拡散していくでしょう。
全体から見たら大した資産規模ではないでしょうし。
やはり問題は株式会社でしょう。
むーん。。
まああと数十年はなんともならないかな。
まだまだ発展途上国もたくさんあるし。。