正月に映画「ホビット」の三部作を一挙放送していたので、
録画して1日で全部観てみました。
ロードオブザリングを観ていてもいっつも思っていたのですが、
悪者たちというのは、どうしていつも「皆殺しじゃー!」となるのでしょうか。
いや、皆殺しにするより交易した方がいいじゃん。
少なくとも奴隷にして労働力として使ったり、
家も燃やさないで資源として使えばいいじゃん、、、。
と。
歴史上も、大昔は、部族間の戦争とか、ポリス間の戦争なんかは、
基本的には皆殺し的な発想が多かったのでしょうかね。
たぶんそれは、資源(基本的に食糧)が、全人口をまかなうほどなかったから、
というのが答えな気がしています。
人口の半分を支える食糧しかどうがんばっても生産・獲得できないのであれば、
争って勝った半分が生き残るしかありません。そりゃそうだ。
そうでなければ、どうしても意思疎通・コミュニケーションができない場合。
中つ国の人々とサウロン・オーク達はこっちかな。
種が全然違う場合、価値観や考え方が全くちがう場合、言語が通じない場合。
理解できない⇒怖い⇒嫌い⇒皆殺し、となりそうです。
資源は全員分あったとしても。
近現代の人間社会は、物質的には全人口を支えるだけに十分だとすれば、
戦争の原因は、「相互不理解」と「過剰な欲望(アンフェア)」、
ということになるのでしょうか。
つまり、生きていくための資源が不足していた時代は、戦争は仕方なかった。
資源が十分な現代で起きる戦争は、社会が「うまくいっていない」から。
うまくいっていないとは、「相互不理解」「不寛容」「ディスコミュニケーション」
「ガバナンスの不機能」「アンフェア」「欲望の暴走」ってことかなあ。。