カンブリア宮殿で星野リゾートをやっていて、見てしまった。
うーん、なんか、改めて見ると、星野リゾートって、
チャラチャラしていて薄っぺらいなあと感じてしまった。
やる気無くて建物もボロボロで過去の栄光にあぐらをかいてるだけの
老舗温泉街よりは1億倍立派なんだけどさ。ものすごい実績だし。
社員のやる気を引き出すのがマネジメントの重要な役目だとか、
オペレーターに特化する戦略とか、そういうのはさすがだと思う。
見せ方もうまい。
でもなあ。
肝心の事業の中身自体。
「おもてなし」って言葉、日本人は大好きだしそれがうけてるみたいだから
いいんだけどさ、なんか「過剰な気遣いの押し売り」って気がするんだよね。
子どもの名前を一回聞いて覚えといて、手紙に書いて渡す、みたいな。
そんなのいるか?自分だったらいらないから、その分安くしてほしいんだけど。
それを「ホスピタリティ」と呼んで、ジャパニーズ・ホテルのコアバリューだというなら、
海外で通じるとはあまり思えない。星野さんはそうしたいみたいだけど。
まあ例えば日本旅館を海外につくれば、建物の物珍しさで一定の集客はできるんだろうけど、
その見世物としてのバリュー以外はないよね。
「おもてなし」を実践できる現地スタッフを育成できるともあまり思えないし。
「ローカルを活かす」というポリシーとも矛盾しちゃうし。
だから、マネジメントやマーケティングや、
ブランドややり方である程度海外展開できるんだろうけど、
本質的に真新しい価値を提供するってのは、
難しいんじゃないかな。