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もっちーのせかい

成長① GDP成長率について

成長に対する疑問が広まっている。

なぜ成長しなくてはならないのか。

成長は幸せなのか。

成長とは何なのか。


経済成長、端的に、GDP成長率という数字は、おおよその目安ではあるが、
相当に怪しい指標である。みんな信頼しすぎな数字である気がする。

GDPとは、ある期間にその国が生み出した価値の総和。
企業で言えば、PLだ。フローの数字だ。
付加価値の総和だから、単純にPLにあてはめられないけど、
まあ売上みたいなもんだ。
大事なことは、BSではないということだ。

企業の売上は、監査法人やらに厳しくチェックされて、
なかなか粉飾はできない。グループ内の売上なんてバッチリ相殺される。
ところが、国の売上となると、いとも簡単に水増しできる。
例えば、馬鹿みたいに借入金を増やして(国債を発行して)、
全く無意味なことに消費しても、売上になる。
そして借金だけが増える。

例えば政府が10兆円分の国債を発行して、
全く何の役にも立たない=誰もお金を出して買わない=何の付加価値も生み出していない
インフラを、例えば北海道の山奥にダイヤモンドの安倍像を10兆円分作って、
作った業者に10兆円渡すと、実質的には粉飾であるにも関わらず、
GDPという数字は10兆円増える。
そして国の借金も10兆円増える。
これでGDP成長率は上がるが、一体何が喜ばしいことなのか。
公共事業というやつですな。財政政策。無駄の塊。

GDPに占める政府支出の割合は半分以下なので、
そこまで大きな影響はないのかもしれないけれども、
つまり、売上500兆円の一部は粉飾なので、
実質的に生み出している年間の付加価値は、500兆円よりは少ないということだろう。
それで借金が1000兆円超。
いや、GDPと国の借金を対比するのはちょっとおかしいだろう。
だってGDPは全部国のものではない。
政府の借金と比較すべきは、政府の収入だ。
大雑把にいって、税収が50兆円、借金が1000兆円だとして、20倍だ。
収入の20倍の借金がある。
債務償還年数20年。
年収500万円の人が1億円の家を買っちゃった。

セクターによるけど、企業の場合、
債務償還年数(借入金/キャッシュフロー)が5年を超えたら怪しいと思っていいだろう。
5倍どころか20倍。
家賃は収入の3分の1以下というだろう。3倍どころか20倍。
どう考えても破たんしているだろう。国の財政は。
しかし、日本政府が「財政破綻」したというニュースは聞かない。
なぜか?

元利返済分を含めて、毎年50兆円ぐらいの新規国債発行分を、
引き受ける先があれば、とりあえず「財政破綻」というニュースにはならない。
とりあえずデフォルトはしない。
そして今はその引受先がある。それだけの話だろう。
誰が引き受けているのか?
国債の保有者別内訳をみると、海外は10%。
つまり90%は国内の誰かが持ってる。
日本の個人金融資産は1500兆円ぐらいという。
また、企業(非金融)の金融資産は900兆円ぐらいという。
金融部門はどっちかのお金を集めて保有しているだけだとすると、
計2500兆円ぐらいを何に投資するかという話になる。
そのうち1000兆円が既に国債だとすると、残り1500兆円。
このうち、どこまで国債として保有できるかが問題ということだ。
仮に全部国債でOKとして、毎年50兆円新規に国債を引き受けるとすると、
あと30年で新規国債を発行できなくなる。=日本国債がデフォルトする。
毎年国債発行額は増えているし、1500兆円全部を国債で持つのは不可能だろうから、
30年というのは実際は無理な数字だ。
やはり雰囲気も含めて、あと10~20年ぐらいで日本は財政破綻するんじゃないだろうか。

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