2006年施行の教育基本法では新たに、「我が国と郷土を愛する」と言う文言を加え、
愛国心の涵養を考えているようだ。
愛国心。。。
日の丸。君が代。
どうしても異様な雰囲気がただようこれらの言葉。
たしかに、アメリカ人は「アメリカ・ファースト」で大統領万歳だし、
フランス人はラ・マルセイエーズを歌って仲間で乾杯しているし、
自国を愛することは良いことだし大事なことだと思う。
汝を愛するように汝の隣人を愛せ。
これを前提とすれば、自分からはじめて、自分に近いところほど大事にすべきで、
それは家族であり、友人であり、同僚であり、会社であり、地域であり、国となろう。
そしてまっとうな大人として他者と取引して幸せを追求するためには、
まず自立が必要である。それはよくわかる。
でも、日本の「愛国心」に違和感がどうしてもあるのは、なぜだろう。
フランスもアメリカも、市民が革命を起こして、自分たちが幸せになるように、
自分たちの国をつくった。だから、国を愛する=自分たちを愛するってことだから、
自然だ。(まあ、「市民」の範囲に色々と疑義等あろうが。)
一方、日本は、どうしても「上から」感が否めない。
だからどうしても気持ち悪いし、嫌悪感がぬぐえないのだ。
結果的に間違ったことは言っていない。でも、自分たちから、ではなくて、上から。
情けない大衆の国、ということなのだろうか。
みんなが良いというのだからそれで良いんだろうか。
うーん、
なんか結局、上から言われたことにただただ従う思考放棄の国民性が
気持ち悪いってことのように思えてきた。