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もっちーのせかい

孤立の日本

日本は世界で孤立しているヤバい国。

本当にそうか。
何がどうヤバいのか。

私は超ドメスティックに、日本的価値観に従順に育てられてしまったので、
大学卒業旅行(24歳。あれ?)まで海外に行ったことがなかった。
でも、初めて行ったラスベガスで感じた想いを、いまだによく覚えている。

けっこういろんな国の人がカジノにいた。
アメリカ人はもちろん、欧州系、香港、韓国、中国、等々。
多様な人々がルーレットのテーブルを囲んで遊びに興じている。

日本人だけいない。

日本人はみんな、旅行に来たそれぞれのカップルやグループで、
スロットをしていた。要は、他人と、外国人と、絡まない遊びを。

「げっ。なんかヤバくない?日本人だけテーブルにいない。
日本人以外、他のアジア人も、欧米人も、みんな一緒に遊んでるのに。。」

本当に素直にそう思った。

自分以外のみんなが議論している中に入っていないという危機感と、
なんだかすごく寂しくつまらない感じがした。

その感覚。

いま日本は、人口は1億人いて、戦後焼け野原になったけどストイックに
マジメにやってきて、GDPは500兆円で世界3位。
でもどうやら総人口は減るし、高齢者は増えるし、みんなうつだし、
これからは低成長で辛い時代に入る。

まあでも、国がなくなるわけではないし、一人当たりGDPが激減する
わけでもないだろうし、このままなんとか縮小均衡してローカルにやって
いくこともできるのかもしれない。
まあでも借金はすごいから、どこかで危機局面というか、ガラガラポンが
あるかもしれないけど。でもそれで制度が米国流になったとしても、
今いる日本人の多くのメンタリティはすぐには変わらないだろうから、
日本はまだ何十年は今の感じが残るのだろう。程度の差はあれ。
つまり、いまの局面では、ローカルに徹しても21世紀の黒船はやってくるから、
ローカルのまま幸せに生きられる可能性は低そうだ。

仮に、経済的にローカルのままで生きられたとして、
そこまでして殻に閉じこもってて、それで幸せなのか?

アジアも欧米もみんな英語で未来を議論しているのに、
その傍らでせっせと掃除と料理だけする使用人でいたいのか?


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