人事の話≒人間関係の話は、特に日本は特殊だと思うし、
深く突っ込むと果てしないので、ちょっとメモだけ。
同一労働には同一賃金を払いなさいという方向性になっている。
要は、正規雇用と非正規雇用の間で、不合理な賃金格差があるケースが目立つから、
それはやめましょう、ということらしい。
そもそも、正規雇用とか、正社員とかいうネーミングからして時代遅れだ。
「正」ってなによ。ポリコレ違反やな。
せいぜい無期雇用と有期雇用でしょうね、まっとうなネーミングは。
でも、よく考えるとその区分とておかしい。
無期とか有期とかは、どちらかというと企業側、雇う側の義務の問題だ。
基本的に定年までクビにはできないか、一応ちゃんとした理由があれば短期の契約期間
が来たら雇い止めできるかという違い。
働く側は、無期雇用でも別に基本的にいつでも辞められる。
つまり、有期か無期かの要素だけで言ったら、
労働者側はオプションが強い無期の方がいいに決まってる。
でもなぜか有期雇用でも求職する人がいる。
また、企業側の有期無期の負担・リスクという要素だけで考えると、
有期の方が低リスクなんだから、無期より給料が高くてもいいはずである。
でも一般的には無期の方が給料が高い。
同一労働とはなんだろうか。
同じ会社の同じ職種、営業とか経理とか、だったら、同じ労働だから、給料は同じ、
ということだろうか。だとしたら、
「俺の方があいつより10年経験が長いのに、同じとは何事だ!」
「俺の方があいつより毎日5時間も長く働いてるのに、同じとは何事だ!」
「俺の方があいつより目標達成率が高いのに、同じとは何事だ!」
と反論されるだろう。
厳密な論理としては、どれもおかしい。
同じ能力で同じプロセスを踏んだら、同じ給料、というのが正しいと思う。
理想的には。
経験年数が長くても、中身の濃淡で能力に差は出る。
労働時間が長いからといって、良い仕事をしてるとは限らない。
結果が出る出ないは、運の要素があるから、プロセスにコミットするべきだ。
でも現実には、経験年数、時間、結果で評価される。
どうして日本の労働環境は、論理的な筋とは全く逆の現実にあるのでしょうか。
私の論理が全く筋違いなのでしょうか?