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もっちーのせかい

人口減少・出生率・移民

日経がバカなのはよくわかったので、私が日本の論点を書き直すの巻その2。

日本は総人口がピークアウト。出生率は1.5を下回る。
欧米も出生率は2.0を下回り、長期的に人口減少する予想。
一方、アフリカ等の発展途上国では出生率が高い。5とか6とかある。

世界は20世紀以降、人口が爆発的に増加し、70億人に達したのに、この状況。
もういい加減人間が増えすぎだから、もうペースを落とそうという遺伝子的・本能的な
人類の判断なのかなと思ってもみたが、だったら世界でまんべんなく出生率が低下しても
よさそうだが、実際は「先進国」と「途上国」で出生率に差があると言える。

なぜか。

日本は婚外子が極端に少ないが、欧米は多い。(20%~50%ぐらいいるようだ。)
でも、みんな出生率は低下して2を割っている。
つまり、結婚と出生率はマクロでは関係なさそうだ。
そもそも晩婚・非婚⇒少子化という図式に疑問がある。
子どもはいらないと思うから晩婚・非婚になってる因果関係の向きの方が大きいと思う。

ではなぜ先進国の人は子どもをほしがらないのか。
ネットで色々なアンケートを見てみると、大体その理由の1位は、
「お金が無いから」だ。
感覚的に納得できる。

ではその意味することは何か。

途上国より明らかに裕福な(一人当たりGDPが高い)先進国で、経済的な理由で
子どもを諦めるというのは、一見不可解だ。
しっくりくる原因は、先進国では格差=富の一部の人・企業への集中が進んでいること。
それにより、圧倒的多数の人が相対的な「貧困」を感じ、子育てに躊躇する。
数が多いのは月収20万円の人で、それでも十分に幸せに生きられるにも関わらず、
富と権力を手にしている人間に洗脳され、一流大学を卒業して大企業に就職しないと
幸せにはなれないと思いこんでいる。そしてそれは月収20万円の親では、
子どもに道を切り開いてやれないと思っている。
だから先進国では出生率が低下するのだ。と思う。


「人口減を移民で補う」、という発想の浅はかさについて触れたい。
まず、世界全体でみれば、各国が人口を取り合っても根本的には何も解決しない。
限られたパイを奪い合う無駄なバトルだ。
また、人口の絶対数が増えればいいというものでもないだろう。
問題は、何度も言うが、成長を前提に作ってしまった社会システムの中で、
総需要をどう増やすかということだろう。
そう考えた時、東南アジアから介護職で日本に出稼ぎに来た若者が細々と暮しながら、
母国への仕送りがメインで消費は母国で行われる場合、
はたして問題の解決になるだろうか。
日本のグローバル売上・総需要の拡大に貢献するだろうか。
まるで貢献しないだろう。
不足する介護人材の補給と言う意味では貢献するかもしれない。
要は、問題と解決策をちゃんと分析して考えろということだ。

個人的には、そういった問題とは別に、日本の閉鎖性打破、ダイバーシティ、
分散、コミュニケーション向上と言う意味で、移民の受け入れを徐々に増やすことは、
大変有意義だと感じる。

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