占い好きな人は多いけど、占いってけっこう強力で、恐ろしいものだと思う。
タルムードでも色んな評価があるみたいだけど、
基本的には邪悪なものとして、好まれていないようだ。
つまり、占いは、何千年も前から存在し、
人々に悪影響を与えてきたという可能性はある。
朝のテレビ番組でよく占いをやっているが、
それを見たナーバスな人が、
例えばその日に受験があり、最悪な占い結果が頭から離れず、
その結果落第したとしたら、テレビ局は悪くないと言えるのだろうか?
もちろん逆もある。
とても良い占い結果で、実力以上に色々上手くいくこともあるかも知れない。
でも、いずれにせよ、それは本人が占いに支配されているということで、
それは間違った、恐ろしい行為ではないだろうか。本質的に。
だからタルムードでは、占いの実践を避けるものが賞賛されているのではないか。
予言の自己成就という言葉もある。
言葉にしたこと、されたことは意識してしまい、達成されることがあるのだ。
例えば、赤い車の交通事故に注意!と言われたら、
無意識に赤い車に引き寄せられてしまったり、
赤い車を見たら体が怖がって萎縮し、事故を起こしてしまう、
ということが考えられる。
逆もある。
自分でこういう目標を達成したい!と、公言することで、
それが達成されやすくなるというプラスの効果だ。
無意識に自分の行動や、周囲の環境にその方向への舵取りを促しているのかも知れない。
つまり、言葉は怖い。強力なのだ。
そして、占いを活用する人は、それを意識した方がいいのだろう。
なぜなら、自分にとってプラスのことだけを信じて、
マイナスなことは信じない、ということは、なかなか人間できないだろうから。
そういう盲信は、諸刃の剣なのだ、きっと。
だから、やはり基本的には盲信はダメで、
なぜそうなのか、その根拠は何で、どの程度の確率でそういう結果になるのかを
一つ一つ考えて行動すべきなんじゃないかと思う。
歴史ある習慣や、宗教の言葉には、およそ人間にとってプラスなことが
書かれている可能性が高いと推測される。
だから、ときにそれらに黙って従うことは、悪くないのだろう。
ただ、根拠ない占いは、やはり排除していくべきなのだろう。
特に、根拠なく他人にマイナスの予言をすることは、
厳に慎むべきなのだ。
それを、呪いというのだ。
タルムードでは、一般人の呪いでも侮るなと、
警告されているほどなのだ。