日本を含めて大陸法系の制定法中心の国では、
あまり細かいことを契約書にすべて盛り込まなくても、
民法や商法の制定法が適用されるので、
契約書は薄っぺらいものだ。
それに比べて、英米法=慣習法の国では、
制定法にちゃんと書かれていないので、
契約書でとことん細かく規定する。
結果、分厚い契約書になる。
分厚い契約書はそりゃ毎回大変だ。
書くのも読むのも交渉も、大変。
弁護士も、仕事がたくさん。
でもその分みんな一生懸命考えるし、
変化の速さに対応できる利点があると思う。
制定法は、毎回それぞれの契約書は薄くて楽だけど、
みんなあまり考えなくなるし、
法改正とか動きが遅くなるので、
インターネットとか、動きの速い業界についていけない。
弁護士の仕事もあまりない。
つまり今後、方向性としては、
インターネットみたいな変化の速い業界では日本でも、
慣習法的になり、契約書が分厚くなり、弁護士の仕事が増えるのかもしれない。
グローバルな仕事になりやすいし。
つまり、今後の法務マーケットは、そこだ。