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もっちーのせかい

メディア

最も古いマスメディアは、新聞や雑誌だろう。
文字が一部のエリートのものだった時代は、そのコンテンツは政治的な議論だったり、
それなりに高尚な教養だったりした。
しかし、識字率の高まりとともに新聞や雑誌が大衆化すると、
内容も大衆に受けるものになる。
簡単に言うと、どうしても低俗化する。
なぜなら、新聞は発行部数を伸ばすことが、特に資本主義的世界では第一であり、
大衆は全体的に見れば低俗だったからだ。

テレビが登場すると、事態はより悪化する。
テレビは文字が読めなくても映像や音楽で楽しめる上、
文字に比べてより刺激が強く、速報性もある。
どの家庭にも普及して、テレビさえ買えばほぼタダで、
スイッチを入れるだけで、数チャンネルに絞られたコンテンツから、
とびきりの低俗な暇つぶしがもたらされる。

そこへインターネットが登場した。
インターネットは、何をもたらすのだろうか。
テレビのように、誰かがインターネット用の番組を作って流しても、
メディアの覇権をテレビから奪うことはできない。
なぜなら、通信環境と画質と資金の集中度が、テレビの方が圧倒的に上だからだ。
そのやり方ではインターネットの意味がないと思う。
ではインターネットの優位は何か。
インターネットの特徴は、ワールドワイドに、個人対個人が全部繋がってるということ。
これは、格差の拡大をもたらすと思う。

PtoPで全部繋がってるということは、はっきり言ってどんな情報でもそこにはあるということだ。
悪い情報も、良い情報も、正しい答えも、間違った答えも、全部ある。
つまり、エシックスも合理的思考もない人が使うと、
とんでもない間違った方向に加速的に進んでしまうものだ。
簡単に言うと、例えばエロサイトや危険なサイトにハマり、
自分の間違った考え方の根拠を検索すると、同意見が必ず見つかってしまうので、
思い込みが加速するということだ。
逆に、エシックスがあり、合理的思考がある人が使うと、とても強力なツールになる。
海外の情報も簡単に集められるし、昔はずっと疑問に思ってて、
誰か優秀な人に出会って教えてもらわなければわからなかった情報が、一瞬でわかる。

そういうわけで、インターネットは、マスメディアにならない。
格差拡大装置だ。
そして、大衆が早くエシックスと合理的思考を高めないと、危険な装置としての
負の側面が目立つものだと思う。

では一体、テレビの覇権はこのまま続くのか。
何がテレビを淘汰し得るのか。
それは、僕はひとつは、VRだと思う。
バーチャルリアリティ。
画素を高めるとかではなくて、情報を臨場感として部屋で感じられるようになれば、
テレビより優位に立てる可能性はある。
臨場感、さらには香り、味、質感、、、。
しかし、それが出来たら、腐ったメディアの問題どころではない、
もっと人間として根本的な問題に直面する気がする。
全てバーチャルで済ませ、引きこもる。マトリックスの世界だな。

結局、テクノロジーと資本主義の進展は、ロクでもない方向に向かってる、
知恵の実は苦しみをもたらしている、としか思えないという、
いつもの結論になっちゃった。。

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