https://www.businessinsider.jp/post-1077
これね。
概ね、ほんとそうなんだよ、自分の人生の最大の悩みは、
少なくとも今は、ほんとうにそこなんだよ!!!と突き刺さった。
最近の若いもん。ゆとり世代。さとり世代。草食。
みんな仕事でもなんでもガツガツしていないというか、情熱がない。
出世したいとも、高い年収がほしいとも、家や車がほしいともあまり思わないし、
アフター5は合コンに出かけてお持ち帰りしまくり!みたいな遊びもまったくしない。
わかりやすいステレオタイプでいえば、商社マンとは真逆のタイプ。
(もちろん例外はどこにでもいる。マジョリティのイメージ。)
こういう最近の若いもの(ミレニアル世代)を嘆く声も多いが、
それを嘆くのはお門違いだということだ。
例えば彼らは異物、自分と違う価値観や見た目の他者に対して非常に寛容だし、
自分の好きなこと、やりたいことをやって人生を楽しんでいるし、
とってもスマートなのだ。
そりゃそうなる、必然だ、と最近は本当に思う。
経済が成熟した先進国日本では、これ以上必要なものなんてそうそう無いのだ。
家はある。便利な家電もスマホもみんなもってる。飢えることなんてまずないし、
十分すぎるほど美味しい食事を毎日とっている。布団もフカフカで服も色々選べる。
高度成長期のように、寝ないでバリバリビジネスしてプロジェクトをガンガン仕上げる!
みたいな余地がもう、無いのだ。
バリバリ仕事をする必要がもはやないのだ。
そりゃあ、いかにまったり人生を楽しむかということに目標が切り替わるわけだよ。
これは、闘争本能むきだしの、承認欲求が高い、勝ち組症候群の諸氏には、
とてつもなく辛い時代ということでもある。
やることないんです。
でもバリバリやって「勝つ」ことには憧れていて、どうしたらそうできるか悩んでいる。
でもその悩みは、ほとんど解決しない。特にビジネスにおいては。
だってもうこれ以上必要なものがないんだもの。
それで、何Kだか知らないが無駄な付加価値を画質に追求しまくって
費用対効果が非常に悪い、というかいらないから安くして、というものを作りまくって、
無駄にパワーや資源を浪費している。そう思えて仕方がない。
そんな無駄なことしたり、デスクでぼーっとネットサーフィンしてるぐらいなら、
みんなベーシックインカムにして仕事から解放されればいいのだ。
大きな方向性としては、そういうことなんだと思う。
そもそも、人類は飢えの恐怖から逃れ、労働から解放されるために
色々発明したり、文明を発展させてきたのだ。
暇になっていくのは、当然のことだろう。
ただそれが、人間にとって幸せなことかどうかはわからない。
むしろ辛いことが多い気はしている。
だって一生ベーシックインカムもらって生活に困ることがないけど、
毎日暇な人生って、どうすればいいのか、想像がつかない。
辛すぎる。発狂しそうだ。
人類全体としては、闘争本能が強い人はやがていなくなっていくのかもしれないが、
すぐにゼロにはならないだろうし、そういう人にとっては地獄のような時代になるだろう。
たとえばスポーツやゲームでの勝負・達成感を追求するしかない。
そしてコミュニケーションやエンタメ、知性・思想・哲学・宗教といったものが、
ますます重要になっていくだろう。
だって毎日暇で毎日苦しいんだから。
結局、どうなったって苦しいのだ。人間は。
知恵の実を食べた罰を、ずっと受け続けるのだ。
結局、こんなにテクノロジーが発達しても、何千年も前の聖典と、結論は変わらない。