四季のノートルダムをようやく観劇した。
一言で言うと、いまいち。
そして観客のレベルも低い。
ノートルダムは本当に好きな作品なので、だいぶ前から予約して
期待して観劇した。しかし、、、。四季を心配するような内容だった。
まず、俳優の感情的なセリフ表現が以前よりグッと増えた気がした。
作品性なのか、浅利氏の価値観がやはり薄れてきているのか、
特に岡村美南のセリフは感情的で聞き取れないところもあり、
宝塚みたいだった。四季は母音法で明確に発声して、
俳優の個人的な感情なんてどうでもよくて、
「居て捨てて語る」のではなかったのか。
まずそこが非常に残念だし、気がかりだ。
あとはミュージカルのつくりの問題。
第一幕はフロローのヘルファイアで閉じるのが完璧なタイミングだと思うのだが、
なぜあの中途半端なタイミングで休憩?
よくわからない場面で無理矢理大音量で盛り上げて幕を閉じた感。
そして、somedayの訳詞が悪い。
wiseを「賢く」、fairを「平等」と訳してうたうあたり、
気持ち悪くて最悪。誰が訳したんだ?
カジモドがフロローを殺すシーンも、不自然だった。
むしろカジモドが狂ってるように見える。
また、ストーリーの説明の語りが多すぎる。
興ざめなんですけど。そんなナレーションなく、
ドラマが観客に入っていくのが舞台なんじゃないの?
こんな私的には悲惨なパリの鐘が、
その日の日本人観客には好評価らしく、
みたこともないようなスタンディングオベーションだった。
うそでしょ?どんだけレベル低いの。
まあGWだったからそもそもお祭り感覚で行ってるミーハーが多いってのと、
クワイヤとメインキャストの歌はよくて迫力あったからそこでグッときてたってのかと
思うけど。いや、本人が楽しんでいるならそれでいい。
でも、やっぱり日本人って文化レベル・知性レベルが低いなと、
改めて残念な気持ちになる。
みんな「かじもと」って言ってたし。日本人かよ。センスなし。
・・・はじめてこんなに四季を酷評しました。
このままだと、やはり浅利氏の劇団だと言われても仕方ないでしょう。
そして分裂の予感すらします。
本当に由々しい問題だと思います。