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もっちーのせかい

不正

日産、スバル、神戸製鋼、三菱マテリアル、東レ、、。
最近各社のデータ改ざん等の不正が相次いで公表されている。
膿はもっと他の会社にもたくさんある、と考えるのが普通だろう。
病んでいる。

各社の言い訳で共通しているのは、「実質的に安全性は問題ない」ということ。
本当に絶対そうなのか?
そうだとしたら問題ない行為なのか?

そんなはずはない。
供給側(メーカー)がそう思ってるだけだ。
結果的に99%は安全性に問題が起こってないかもしれないが、
1%が起きない確証などない。
最終的な供給品の使い方を完全に把握しているわけではない供給側が、
そんなこと保証できるはずがない。
大した金額ではないにせよ、1%の損害賠償責任は実質的にあるし、
供給側は「嘘つき」として信用を落とす。
レピュテーションダウンという大きな損害だ。
日本企業はみんなやっている?
だったら日本のレピュテーションが下がる。大変だ。

肉屋が量りの目盛りを誤魔化して、99グラムの肉を100グラム分の値段で売る、
仕立屋が測りの目盛りを誤魔化して、99センチの生地を100センチ分の値段で売る、
こういった話は大昔からある。典型的な不正だ。
典型的に古今東西の法律、戒律等で禁じられてきた行為だ。

不正が小さければ顧客はたいてい気づかず、
気づいても誤差の範囲として気にしないかもしれない。
そして不正な秤を使っている商人が豪勢な家を建て、
正直な秤を使っている商人が粗末な家に住んでいるかもしれない。

その豪勢な家に住む商人は、幸せだろうか?
仮に顧客は知らなくても、自分は自分が不正を行ってきたことを間違いなく知っている。
そのことで終生気分がどこか晴れず、夜も眠れないことが多かったりするはずだ。
つまりまず不正を働いた本人が不幸になるのだ。
そして本人の負のオーラは、周囲や、社会に、様々な形で悪影響を及ぼす。

また当然、不正な秤で社会をゆがめる。
本当は99グラムしかないのに100グラムと信じている人々の感覚を狂わせる。
価格の歪み、富のありかの歪みを生み出す。
結果的に社会が歪む。フェアでない。

つまり、「誤差の範囲だし、安全性に問題ないからいいじゃん」という問題ではない。

だいたい、「誤差」は上にも下にもぶれるはずで、
101グラムになることも99グラムになることもあるはずで、
確実に下ぶれするものは「誤差」とは言わない。
それはやはり、「不正」なのである。

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