DVDで「セッション」観た。
いやあ胃が痛い。ストイック。
投資銀行時代の厳しい先輩を思い出した。
厳しいというか口が悪い?すぐファック!とかいうし。
ほんと似てた。でも仕事は抜群なんだな。
映画では、ストイックなドラムと指揮の二人がぶつかりあい、
つぶしあい、お互い色々なものを失いながら、
最後は「その道」では「凄い」二人がお互い認め合う、
みたいなイメージが描かれていた。
そう、「凄い」んだけど、果たしてそれが「幸せ」なのかどうか。
仕事はすごいけど、家族も友人もなく、孤独で、苦しくて、痛くて、辛い。
芸術とか、スポーツの世界は、まだそのストイックさが魅力になるというか、
技が大事なわけだし、その姿勢を見て人に何かを与えたりできるから、
意義はあるとは思う。
でも、投資銀行とかビジネスの世界は、自己満足でしかないと思うんだよな。
ひとりよがりのかっこつけのオナニーだよ。
ストイックをみせる観客もいないし。
よく投資銀行の人は、
「100メートル走の全速力でマラソンを走る競技なんだ」
みたいなことをいってたけど、そんなの無理だよね。
明らかに無理なことにチャレンジしてる。
てかそれはチャレンジじゃなくてただの無謀だよね。
だからみんなうつになるし、サステナビリティがないから、
長期的に見たらバランス良いビジネスマンに勝てない。
まあでも、たまにずっと走れる人いるんだよなあ・・
松井博さんが、ときどき猛禽類であふれるアップルが懐かしくなる、
って書いてたけど、少しその気持ちもわかる。
ぬるま湯でとんちんかんな日本的企業にいると、
なおさらそう思うよ。
ま、ときにはそういうピリッとしたスパイスも、
必要なのかな。